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コードレビューを組織に根付かせる方法

組織全体でコードの質を高め、ルールを統一するためにできることはなんでしょうか?
最も重要なものの一つがコードレビューです。
コーディングルールを決めたり、Lineterを導入したりも非常に重要ですが、それだけでは担保できない部分は人によるレビューが必要です。
大切なコードレビューですが、組織にレビューの文化がない場合はどうやって始めればいいのか頭を抱えてしまいますよね。
本記事では、組織にレビュー文化を根付かせ、スムーズかつ効率的に実施できるようになるためのポイントをお伝えします。

組織にレビューを根付かせる際のハードル

レビュー制度を導入したり、頻度を高めたりしようとすると、以下のようなハードル、反対意見に出くわすことがあるでしょう。
  • レビューにかける時間なんてない
  • コードの質を高める必要があるのか
このような反対意見を乗り越えて、レビューを根付かせるにはどうすればいいのでしょうか?
必要なことは「意義を理解する」 + 「簡単に出来るようにする」の2点です。

意義を理解する

誰しも「やった方がいいと思うこと」に対してはモチベーションが上がります。
レビューも「確かにこれはやった方がいいね」と思ってもらうことができれば、みんなが自発的に参加してくれるようになるでしょう。
そのためにはレビューのメリットを理解してもらうことが重要ですので、メリットを一緒に見ていきましょう。

アウトプットの質が上がる

まずイメージしやすいところではアウトプットの質向上が考えられます。
クオリティ向上により事故削減や運用工数削減が実現するなどのメリット、各種KPIへの貢献に繋がります。
質向上はレビューによる最大のメリットなので積極的にアピールしていきましょう!
(事故を事前に防げたレビュー事例などがあったら特にアピールに使えます)

長期的、全体的に見ると工数が減る

レビューへの反対意見として「そんな時間はない」とよく聞きますが、レビュー実施は長期的視点、全体的観点からすると作業時間の削減に役立ちます
コードの統一感を保っておければ、今後運用する際の手間が減るからです。
後述しますが、スキルアップや知見を共有することによっても、工数が減るでしょう。
確かに短期的には負荷が上がりますが、長期や全体の目線を理解してもらうことで、レビューへのモチベーション向上を期待できます。

人が成長する

レビューをされること、することを通して人は成長していきます。
される側は、レビューをされる緊張感があることで良いアウトプットを意識しますし、レビュー指摘によって新しい知見や技術を身につけることが出来ます。
する側も知識のアップデートや定着、要点を掴む力や説明する力の向上が期待できます。

属人化を止められる

レビューを通してプロダクトに関する知識が共有されます。
1人しか知らないことが減れば組織として冗長化が進み、人が入れ替わっても、誰かが休んでも問題ないようになるでしょう。
休みを取りやすくするためにも、積極的にレビューを促していきましょう!

簡単に出来るようにする

以上のように、レビューにはたくさんのメリットがありますが、「どうしても後回しになってしまう」、「つい忘れてしまう」という意見もよく分かります。
この問題を解決するためには、レビューを簡単にできる仕組み作りが非常に重要です。

通知されるようにする

レビューを忘れがちになることへの対策として、レビュー投稿やコメントをslackやメール等で通知するようにしましょう。

確認する時間を取る

なかなかレビューの優先度が上がらない時は、レビューする時間を固定で抑えてしまうのも有効です。
この時間はレビューを見るためだけの時間です」として、半強制的にレビューをしてもらいます。
反発もあるかもしれませんが、レビュー実施のためには非常に有効です。

フォーマットを決める

レビューを出す側の負担を減らすために、レビュー起案のフォーマットを決めておきましょう。
GithubのIssueやプルリクエストを使う場合はそのためのテンプレート機能があるので、公式サイトを参考に .github/ISSUE_TEMPLATE.github/PULL_REQUEST_TEMPLATE.md を作成するのがおすすめです。
フォーマットがあることで「何を書いたらレビュワーが分かりやすいかな..」と悩む時間を減らせます。

レビュワーを決める

誰かがレビューしてくれるだろう..」とお見合い状態になってしまうことを避けるために、誰がレビューするかを決めてしまうのも有効です。
プロジェクト単位で決めてしまったり、週で持ち回りで決めてしまったりが考えられますね。

レビューのある世界へ

ここまでをまとめると以下の通りです。
自分の実体験として、レビューを組織に根付かせることによって、様々なメリットがあったと強く感じています。
  • 会社や組織の目標が達成できる
  • 早く帰れる、新しいチャレンジができる
  • 自分も同僚も成長できる
  • 組織の冗長性が上がり個人への負担が減る
レビューをしていない会社や組織に、文化や仕組みを根付かせることは骨の折れる作業ではあります。
しかし苦労を補ってあまりある効果をもたらしてくれますので、この記事を参考にしてもらいながら「意義を理解する」 + 「簡単に出来るようにする」を意識して頑張ってみてください!

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